内視鏡検査について
消化管内視鏡検査の重要性
胃ガン、大腸ガンの治療は、早期発見、早期治療が重要です。特に最近は内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)で治療する方法である、内視鏡治療の技術進歩がめざましく、ある程度の深さ、大きさまでのガンなら、内視鏡で治療することも十分可能な時代になりました。
しかしそれも、早期発見をしなければ早期治療には結びつきません。
健康診断などでよく行われる、いわゆるバリウム検査(消化管造影検査)は、健康診断のような一度に多人数の人に検査をするためには良い方法ですが、結果として病変の影を見るだけなので、それがガンなのかそうでないのかは、はっきりとわからない場合がありま した。そのような影が見つかった場合は、胃カメラをして、影の正体をはっきりさせる必要があります。
しかし、それでは二度手間になるということと、健康診断の度に少なくない放射線を浴びることがあまり良くないのではないかという理由などから、近年では消化管造影検査をせず、健康診断で内視鏡検査を取り入れるところもでてきました。
当院があります山形市においても、令和2年度の健康診断から、健康診断の時に消化管造影検査(バリウム検査)ではなく、消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)を選ぶことができるようになりました。
当院でも山形市の健康診断で胃カメラ検査を行う事が可能です。
胃カメラと聞くと、太いカメラを飲み込まなければならないために、嫌がる人も多いかもしれません。
当院では、直径6mmほどの細いカメラを使い、特別な事情がある場合を除き、基本的に鼻からカメラを入れて検査をしています。それを使えば全く苦しくないというわけにはいきませんが、太いカメラを使う場合と比べれば楽に検査が出来たと言う声を多く頂いております。
検査時間は、カメラを鼻から入れて抜くまでで、たいていは5分以内で済みます。但し、検査前の準備と、検査結果の説明の時間を合わせると、当院の場合、来院から会計ま で1時間~1時間半程度かかることが多いようです。
経鼻上部消化管内視鏡検査(経鼻胃カメラ)
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
大腸がんも早期発見をすれば早期治療に結びつけることができます。しかしそれでも、今まで全く大腸の検査をしたことが無い方には、まずは健診などで行 なわれている便潜血検査をお勧めしています。その検査で異常が認められた場合は、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることを勧めています。過去に大腸カメラで大腸ポリープなどが見つかった方は、1~2年に1回の定期的な大腸カメラをお勧めしています。検査時間は、カメラを入れて抜くまでで、おおむね10~20分程度です。但し、検査前の準備と検査結果の説明の時間を合わせると、当院の場合、来院から会計まで1時間~1時間半程度かかる場合が多いです。